難平買い(ナンピン買い)

「難平買い(ナンピン買い)」とは、下がって行けば行くほど、買い増していって、平均単価を下げていく方法です。
例えば、以下のように買うことです。

1.198円/ポンドの時:10万円分買う
2.197円/ポンドの時:20万円分買う
3.195円/ポンドの時:50万円分買う
4.193円/ポンドの時:120万円分買う

なぜ、このような「ナンピン買い」をするのだと思いますか?

主な目的は「購入価格の平均単価を下げること」です。
具体的な例がないとわかりにくいので、「ナンピン買いする場合」と「ナンピン買いしない場合」を比較してみます。
※)細かい計算・設定は一部省略しています。赤字の部分を読めば流れがつかめます。

ナンピン買いしない場合

上昇局面
198円/ポンドで、200万円分の取引をしたら、いきなり203円/ポンドになりました。200万円分のポンドの売買をした場合、「10万円」得します。

下降局面
198円/ポンドで、200万円分の取引をしたら、いきなり193円/ポンドになりました。200万円分のポンドの売買をした場合、「10万円」損します。

上昇するなら、大もうけですが、下降すれば悲惨なことになりますよね。
そこで、下降局面に備えて、ナンピン買いしてみます。予算は、最大200万円分です。

ナンピン買いする場合

下降局面
1.198円/ポンドの時:10万円分買う
2.197円/ポンドの時:20万円分買う
3.195円/ポンドの時:50万円分買う
4.193円/ポンドの時:120万円分買う

このように下がれば下がるほど、買い増していくのです。

<平均単価の計算>
結局、単価198円/ポンド、197円/ポンド、195円/ポンド、193円/ポンドを、「1:2:5:12」の比率で買ったことになりますので、以下のように平均単価が計算できます。
(198×1+197×2+195×5+193×12)/(1+2+5+12)=194.15

この例の場合、ナンピン買いをすると、平均単価が「194.15円/ポンド」になります。つまり、ナンピン買いすると、194.15円の時に、200万円分買ったのと同じことになります。

ということは、193円になった時、結局、損の額は「2万3千円」で済むのです。つまり、ナンピン買いせずに、いきなり、198円/ポンドの時に、200万円分買った時、193円/ポンドのように下がってしまうと「10万円」の損になりました。しかし、200万円を分散して、ナンピン買いすれば「2万3千円」の損で済むのです。

上昇局面
もし、下降が止まって、反転して上昇して、「203円」になったとします。ナンピン買いをしていれば「194.15円」で「200万円分」購入したことになるので、 「17万7千円」も得するのです。一方、ナンピン買いしていない場合は、198円/ポンドで、200万円分購入した場合は 203円/ポンドになっても「10万円」しか得しませんでした。
つまり、難平買いすると、難平買いしない時より、損の額を抑えることができますし、得する場合は、より得することもあるということです。

為替は、下がれば、いつかは上がることが多いので、自信が無い時はナンピン買いしながら、上昇するのを待つのもありです。買いポジションの場合、ポンドの場合だと100万円分の取引だと、1日あたり200円くらいの利子がつきますしね(2005年時点)。

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ナンピン買いのメリット

ナンピン買いのメリットは、様子を見ながら買っていくことができるということです。しかも、下降局面で、損をする額を押さえられます。しかも、反転して、上昇すれば、得する額が更に大きくなります。

ナンピン買いのデメリット

上記を読むと、「ナンピン買いってすばらしいテクニックだな〜」と思われたかもしれません。しかし、多くの方は、「ナンピン買い」を否定しています。危険な投資方法だと。

・ナンピン買いの罠
下がれば下がるほど、買い増していくと、確かに平均単価は下がっていって、損の額も押さえられますし、反転して上昇すれば大きく儲けられます。しかし、実は、ナンピン買いには、「危険な罠」が待ち受けているのです。

もし、予算を使い果たしても、まだ下降が止まらないとします。あなたなら、どうしますか?

上昇を信じて我慢しますか?
でも、二度と上昇しないのかもしれないのですよ。

そうすると、焦って、当初に設定した予算以上の額を使って、買い増そうとしませんか?
下がれば下がるほど、買い増せば、平均単価が下がって、損の額を押さえられるので。

予算をはるかに上回る額を投入して、結局、二度と上昇しなかったなんてこともあります。そうすると、当初の予定を遥かに上回る損をするかもしれません。でも、この場合は、まだマシです。

逆に、当初の予算を遥かに上回る額を投資した結果、反転して上昇して、ものすごく得したとします。この場合、次回投資する場合、「前回は予算を上回る額を投入して大きく得したし」なんて思って、自分の能力以上の投資をしてしまいます。そうすると、一度だけの失敗で、取り返しのつかないほど、損することもあるのです。

ナンピン買いをするとしても、私は、必ず予算を決めています。「××円、損したら撤退しよう」という感じで。

確かに、もう少し我慢していれば「数万円、儲けたのに」ってことは、よくあります。でも、「もし我慢していれば大きく損した!良かった!」ってことも、よくあります。熱くならずに、冷静に投資していくと、トータルで得するようになるかもしれません。

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