外国為替のイメージ
「外国為替のイメージ」について解説します。外国為替のイメージさえつかめれば、外国為替の取引は簡単に思えてきます。
※)「円」を中心に話を進めていきます。
円以外の貨幣はすべて「物、商品」だと考えると、非常にわかりやすいです。
どういうことでしょうか。ジックリ、解説します。
<条件>
ある日、本を1冊100円で買いました。
この条件の下、以下のケース1〜3のそれぞれの場合、どうなるのか計算してみてください。
<ケース1>
でも、あなたは、気が変わって、すぐに本を売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
<ケース1の答え>
本を売ると、今は本1冊100円の相場なので、100円の現金をゲットできます。しかし、初めに本を1冊100円で買ったので、100円の現金を使っています。つまり「100円−100円=0円」で損も得もしていないことになります。
<ケース2>
ここで、相場に変動があって、本1冊が200円になり、その時、あなたは本を売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
<ケース2(答え)>
本を売ると、今は本1冊200円の相場なので、200円の現金をゲットできます。しかし、初めに本を1冊100円で買ったので、100円の現金を使っています。つまり「200円−100円=100円」得したことになります。
<ケース3>
ここで、相場に変動があって、本1冊が50円になり、その時、あなたは本を売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
<ケース3(答え)>
本を売ると、今は本1冊50円の相場なので、50円の現金をゲットできます。しかし、初めに本を1冊100円で買ったので、100円の現金を使っています。つまり「50円−100円=−50円」、つまり50円損したことになります。
ここで、「本1冊」のところを「1ドル」に置き換えてみましょう。
すると、一気に、外国為替のイメージがわかります。
<条件>
ある日、本を1冊100円で買いました。
→ある日、1ドルを100円で買いました。
<ケース4>
でも、あなたは、気が変わって、すぐに本を売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
→でも、あなたは、気が変わって、すぐにドルを売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
<ケース5>
ここで、相場に変動があって、本1冊が200円になり、その時、あなたは本を売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
→ここで、相場に変動があって、1ドルが200円になり、その時、あなたはドルを売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
<ケース6>
ここで、相場に変動があって、本1冊が50円になり、その時、あなたは本を売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
→ここで、相場に変動があって、1ドルが50円になり、その時、あなたはドルを売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
<ケース4の答え>
先程と同じで、損も得もしていないことになります。
<ケース5(答え)>
先程と同じで、「200円−100円=100円」得したことになります。
<ケース6(答え)>
先程と同じで、「50円−100円=−50円」、つまり50円損したことになります。
どうでしょうか。すべて手数料がないとしての話ですが、なんとなく、為替のイメージはつかめたでしょうか。
このように、円以外の貨幣を「物・商品」で例えると、外国為替は非常に簡単です。
スポンサード リンク
外国為替のイメージを確認する
それでは、きちんと理解できたのか、確認してみましょう。
わからなくなれば、「ドル」を「本」に置き換えるといいですよ。
<ケース7>
1ドル90円のときに、1ドル買いました。相場に変動があって、1ドル80円になり、その時、あなたはドルを売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
答えは10円の損ですね。
わからなかった場合は、以下のように言い換えてみるといいですよ。
<ケース7(ヒント)>
1ドル1冊の本が90円のときに、1ドル1冊の本を買いました。相場に変動があって、1ドル1冊の本は80円になり、その時、あなたはドル本を売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
少し難しくしてみます。
<ケース8>
1ドル90円のときに、100ドル買いました。相場に変動があって、1ドル80円になり、その時、あなたはドルを売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
答えは1000円の損ですね。
わからなかった場合は、以下のように言い換えてみるといいですよ。
<ケース8(ヒント)>
1ドル1冊の本が90円のときに、100ドル100冊の本を買いました。相場に変動があって、1ドル1冊の本は80円になり、その時、あなたはドル本を売りました。あなたは、いくら損(得)しましたか?
※)ちなみに、FXについては、「わかる蔵!FX(外国為替証拠金取引)シリーズ」にて、わかりやすく説明しています。